【完】クールな君に告白します
「ーーー椎名くん。先生、君にお話があるんだ。ちょっと、時間をくれるかな?」
緊急保護者会から戻ってきた担任の女の先生は、覚悟を決めたようにオレに声をかけてきた。
批難の声を浴び続けてきたのか、先生の顔は、とても疲れている。
だけど、どうしてオレが先生に呼ばれたのか、その理由がわからなかった。
「先生にだけ、本当のことを話してくれないかな?」
誰もいない放課後の教室、先生はそう言った。
「本当のこと?」
「そう。みんなには言わないって、先生、約束するから」
「オレは、何も知らないんだよ……っ、ほんとなんだよ、先生……?」
だから、オレのせいじゃない………。
オレのせいなんかじゃないんだよ。
「うん。そうだよね?」
ぽつり、と。
先生はやけに優しい口調で相槌を打った。