絶対王女



教室でカバンをとり、靴を履き替え、正門に向かった。

正門の所に1人の女の子がいた。


「ルヒカさん」


いきなり呼び止められた。


「なにか?」

「私あなたの正体知ってるの」

「えっ?」


驚きのあまり声が出てしまった。

彼女は同じ制服を着て、ショートの髪の毛。

どこかで見た事がある。

普通の人より目立つ顔。

スタイルもいい。

誰だっけな?


「私も同じだから」


その瞬間、空を飛んでいた鳥が止まり、風が止み、周りの音が静まった。


「時間を止めたの。」

「あなたも魔法が使えるって事?それで、今更何?」

「悪い事に魔法を使うのはどうかと思うの。」

「どう使おうが私の勝手でしょ?」

「私がとめるから」


そういうと時間が動き始め、彼女は消えていた。



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