強引上司にさらわれました
「それは、麻宮のアイディアでした」
「いえ、私はただ竹とんぼを作ろうと言っただけで……」
課長の言葉を訂正する。
提案をしたのは私に違いないけれど、それを成功させたのはほかでもなく課長だ。
課長と私のやり取りを見て、部長が嬉しそうに顔を綻ばせる。
「せっかくいいチームワークなのに、それを壊すのはもったいない話なんだが、朝倉くんのためを思えばね。どうだろうか、朝倉くん」
部長は課長のほうへ体を乗り出して返事を待った。
「ありがとうございます。お受けいたします」
課長は深く頭を下げて答えた。