強引上司にさらわれました

◇◇◇

ジリリリリ――!!
なにかが爆発でもしたのかと思うほどのけたたましい音に、ベッドの上で飛び上がった。
心臓に走った衝撃があまりにも大きくて混乱する。

強制的に目覚めさせられた頭のスイッチは、すぐにオンにはならない。
なにが起きたのかわからなかったのは、数秒後のこと。
その正体が、涼成さんのセットした目覚まし時計だと気づいた。

んもう! こんなにたくさん鳴らさなくてもいいのに!

私の隣では、不愉快なほどの騒音の中でもスヤスヤと寝息を立てる彼の姿があった。
涼成さんの耳は本当にどうかしてる。
こんな爆音で起きないのだから。

片方の耳を押さえつつ、騒ぎを収めるべくひとつずつアラームを解除していった。
毎朝私が起こすから目覚ましはセットしなくていいと、何度言ったらわかるのか。
しかも、あれからずっと一緒に寝ているのに。

非難がましく彼を見つめて、肩を揺り動かす。


「涼成さん、起きてください」


これくらいで起きないのは、毎朝のこと。
その上、昨夜は……。

ふたりの甘い夜が蘇って顔が赤くなる。

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