授かり婚~月満チテ、恋ニナル~
だから、ラブホテルに入ってしまったのは、お互いに酔っていたから、という言い訳をしておく。


ただでさえ感情的になり冷静さを保てない状況で、アルコールの力が加わってしまえば、人間の理性なんて、簡単に弾け飛ぶ。


それは、私も一緒。
だから……来栖さんも、私に罪悪感なんか抱かないで欲しい。
なにも気にしなくていい。


だから、今夜だけ……。


「は、んっ……佐倉っ……」


大きな広いダブルベッドに私を組み敷いて、来栖さんは熱く激しく私の唇を貪った。
甘い熱情に駆られるがまま、舌を絡ませ合ううちに、彼の酔いが私にまで強く浸透していった。


今はただ、名前を呼んでくれるだけで嬉しい。
ボーッとしてしまったのも、そのせいだ。


ほとんど毟り取るように、服を脱がされた。
彼の前で全てを曝け出し、恥じらう余裕もないまま、私は来栖さんから全身を愛撫されて、無意識に甘い声で喘いでいた。


「あっ……あ、来栖さ……!!」


背筋を突き抜けて脳天に届く白い快感に、何度も目の前に火花が散る。
逃げようにも逃げ場もないほど追い詰められ、私はただ鳴くばかり。


そして、まるでこじ開けるように侵入して、身体を貫く彼の熱に、壊れるくらい身体を揺さぶられ……。
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