距離0センチ
腕だけじゃない。
肩幅とか、体格も男らしくて、でも綺麗なラインを描いていた。
なんとも魅惑的。
思わず魅入ってしまう。
「じゃあ、俺行ってきます!」
「うん。頑張って」
去っていく立花君を見ながら、不意に知った、彼の男らしさにドキドキしていた。
いままで犬に飛びつかれている感覚だったのが、一気に変わった。
違う、変わったんじゃない。
そう思わないようにしていただけ。
それがもう、嫌でも意識させられてしまう。