オオカミ専務との秘めごと


デスク回りは様々で、綺麗に片付いている人とそうでない人の差が激しい。

竹下さんのように書類山がある人と、本当に仕事をしているの?というくらいに片付いている人といる。

中には触ると雪崩が起きそうなほどに物が積まれたデスクもあり、拭くときはものすごく慎重になるのだ。

主任の楢崎さんは、デスクの上には何もおかない人で、いつも書類やふせん一枚もなく殺風景なほどにさっぱりしている。

誰よりも忙しくて仕事量が多そうなのに、ずっとこの状態を保てるのはすごい。

こんなところを見ると、仕事のできる人の第一条件は整理整頓ができることかな?と思うのだ。

一課の中では楢崎さんが一番で、二課でも一人だけデスクが殺風景な人がいる。

誰のかわからないが、多分仕事ができる人なんだろう。

ちなみに私と佐奈は普通のレベルで、書類山はないもののふせんが何枚か貼ってある。

専務のデスクはどんな状態なんだろう。

きっと、ものすごく綺麗なんだろうな。


廊下を見てみんなが来ないことを確認し、ピンクスマホをチェックする。


「今朝も新着メールはなし、か」


エレベーターの一件からここ数日、ピンクスマホには何の連絡も入らない。

こんなに暇でいいんだろうか?

レンタルが必要になる出来事は、それほど頻繁にないんだろうけど、私としては困ってしまう。


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