オオカミ専務との秘めごと
付き合ってくれた彼はやっぱりくっついてきて、小さいうめき声をあげた。
普段の立派でスマートな姿からは想像もできないくらいにヘタレている。
こんな一面を知ってるのは、私だけかもしれない。
そう思うとうれしくて、苦手なものに挑戦してくれる彼が愛しくて、すごく抱きしめたくなった。
男性に、こんな気持ちになるのは初めてだ。
「じゃあ、また連絡するな」
「はい、おやすみなさい」
終了の時間がきて、彼のマンションから自分のアパートに戻った。
六畳一間の部屋が、いつもよりも余計に狭く、さらにボロく感じてしまう。
でも、これが私の現実。
あちらが夢の世界なのだ。