クールな御曹司と溺愛マリアージュ
「お~柚原、元気か?」
総務部に入るなり、総務部長が声をかけてきた。
「あっ、はい。お久しぶりです」
「会議終わったのか?」
「はい、今終わりました。ちょっと経理課に用があって」
中に入り色んな人に頭を下げて挨拶をしながら有希乃ちゃんの席まで歩いた。
「恵梨さん!お疲れさまです」
「有希乃ちゃ~ん」
私は助けを求めるかのように、有希乃ちゃんの椅子に手を置いた。
「すいません、わざわざ寄ってもらっちゃって。っていうか、なんかありました?もしかして……会っちゃいました?」
私の様子が少し違っていたからか、有希乃ちゃんが耳元でそう聞いてきた。
「うん……、でも大丈夫。とりあえず十一月分のファイルだよね」
「はい。あと上半期のデータをまとめてたんですけど、分からないところがあって」
ファイルの場所を教え、そのまま有希乃ちゃんの隣に立って説明を始めた。
引継ぎが有り得ないくらい短時間だったのに、有希乃ちゃんは私が担当していた仕事をよく理解し、ミスもなくやっているようだった。
「……なるほど、ありがとうございます!電話より直接教えてもらったほうが、やっぱり分かりやすいですね」
「こっちこそ、あんなバタバタだったのに有希乃ちゃんすごいよ」
「いえいえ、なんてったって私は恵梨さんの後輩ですからね」
久しぶりに見る有希乃ちゃんの笑顔はやっぱり可愛くて、天使みたいだ。
「ねー恵梨さん」
有希乃ちゃんが再び私の耳元に手を当てた。
「恵梨さん今、すごく輝いてますよ。上手くいってるみたいですね」
「えっ……」
恥かしさに口元を抑えると、有希乃ちゃんは悪戯な笑みを浮かべた。
「また飲みに行きましょうね。コンペ、頑張って下さい」
「ありがとね。じゃーまた連絡するから」
総務部に入るなり、総務部長が声をかけてきた。
「あっ、はい。お久しぶりです」
「会議終わったのか?」
「はい、今終わりました。ちょっと経理課に用があって」
中に入り色んな人に頭を下げて挨拶をしながら有希乃ちゃんの席まで歩いた。
「恵梨さん!お疲れさまです」
「有希乃ちゃ~ん」
私は助けを求めるかのように、有希乃ちゃんの椅子に手を置いた。
「すいません、わざわざ寄ってもらっちゃって。っていうか、なんかありました?もしかして……会っちゃいました?」
私の様子が少し違っていたからか、有希乃ちゃんが耳元でそう聞いてきた。
「うん……、でも大丈夫。とりあえず十一月分のファイルだよね」
「はい。あと上半期のデータをまとめてたんですけど、分からないところがあって」
ファイルの場所を教え、そのまま有希乃ちゃんの隣に立って説明を始めた。
引継ぎが有り得ないくらい短時間だったのに、有希乃ちゃんは私が担当していた仕事をよく理解し、ミスもなくやっているようだった。
「……なるほど、ありがとうございます!電話より直接教えてもらったほうが、やっぱり分かりやすいですね」
「こっちこそ、あんなバタバタだったのに有希乃ちゃんすごいよ」
「いえいえ、なんてったって私は恵梨さんの後輩ですからね」
久しぶりに見る有希乃ちゃんの笑顔はやっぱり可愛くて、天使みたいだ。
「ねー恵梨さん」
有希乃ちゃんが再び私の耳元に手を当てた。
「恵梨さん今、すごく輝いてますよ。上手くいってるみたいですね」
「えっ……」
恥かしさに口元を抑えると、有希乃ちゃんは悪戯な笑みを浮かべた。
「また飲みに行きましょうね。コンペ、頑張って下さい」
「ありがとね。じゃーまた連絡するから」