クールな御曹司と溺愛マリアージュ
十八時で上がった私は、きちんと戸締りをして有希乃ちゃんとの待ち合わせ場所に向かった。
焼き鳥屋の前には既に有希乃ちゃんが立っていて、私に気付いた瞬間手でバツを作っている。
「お疲れさま。なに?混んでる?」
「いっぱいでした。どっかその辺でいいですよね」
「うん。あんまり長くいれないし、どこでもいいよ」
いつもの焼き鳥屋に入れなかった為、近くにあるチェーン店の居酒屋に入った。
「ここはそこまで混んでないですね」
通された入口に近いテーブル席に座り乾杯をすると、有希乃ちゃんは私の現状が知りたくて仕方ないといった様子で前のめりになりながら聞いてきた。
「で、その後はどうですか?なにか進展ありました?」
キラキラした目で見つめられた私は、前回話した後からの出来事をできるだけ簡潔に伝える。
「……でね、最初から綺麗だって、佐伯さんが河地さんに言ったの。まぁフォローしただけだと思うけどさ、嬉しくて」
有希乃ちゃんは大きな目を更に大きく見開いて、私の顔をまじまじと見つめる。
「マジですか~!?いい感じじゃないですか!ていうかその時の河地さんの顔、見たかったな~。ていうか今の話し聞いてなんかスッキリしましたよ」
「なんで有希乃ちゃんがスッキリするのよ」
「だって、恵梨さんを傷つけた男ですよ?自信満々って感じでナルシストだし、私前から苦手なんです。
あっ、付き合ってる時は恵梨さんに言えなかったけど、もういいですよね?だから佐伯さんグッジョブ!って感じ」
物凄く早口でそう言い、嬉しそうにビールを飲みほした有希乃ちゃん。
「でもね、別に距離が縮まったとか、女として見てもらえてるわけじゃないと思うんだ」
「え?なんでそういう考えになるんですか?」
さっきまで笑顔だったのに、急に眉間にしわを寄せた有希乃ちゃんの目が怖い。
「だって、どう考えてもあんなに素敵な人が私に特別な感情を抱くなんてことあるわけないし」
有希乃ちゃんは大きく溜め息をつき、追加のビールを注文した。
焼き鳥屋の前には既に有希乃ちゃんが立っていて、私に気付いた瞬間手でバツを作っている。
「お疲れさま。なに?混んでる?」
「いっぱいでした。どっかその辺でいいですよね」
「うん。あんまり長くいれないし、どこでもいいよ」
いつもの焼き鳥屋に入れなかった為、近くにあるチェーン店の居酒屋に入った。
「ここはそこまで混んでないですね」
通された入口に近いテーブル席に座り乾杯をすると、有希乃ちゃんは私の現状が知りたくて仕方ないといった様子で前のめりになりながら聞いてきた。
「で、その後はどうですか?なにか進展ありました?」
キラキラした目で見つめられた私は、前回話した後からの出来事をできるだけ簡潔に伝える。
「……でね、最初から綺麗だって、佐伯さんが河地さんに言ったの。まぁフォローしただけだと思うけどさ、嬉しくて」
有希乃ちゃんは大きな目を更に大きく見開いて、私の顔をまじまじと見つめる。
「マジですか~!?いい感じじゃないですか!ていうかその時の河地さんの顔、見たかったな~。ていうか今の話し聞いてなんかスッキリしましたよ」
「なんで有希乃ちゃんがスッキリするのよ」
「だって、恵梨さんを傷つけた男ですよ?自信満々って感じでナルシストだし、私前から苦手なんです。
あっ、付き合ってる時は恵梨さんに言えなかったけど、もういいですよね?だから佐伯さんグッジョブ!って感じ」
物凄く早口でそう言い、嬉しそうにビールを飲みほした有希乃ちゃん。
「でもね、別に距離が縮まったとか、女として見てもらえてるわけじゃないと思うんだ」
「え?なんでそういう考えになるんですか?」
さっきまで笑顔だったのに、急に眉間にしわを寄せた有希乃ちゃんの目が怖い。
「だって、どう考えてもあんなに素敵な人が私に特別な感情を抱くなんてことあるわけないし」
有希乃ちゃんは大きく溜め息をつき、追加のビールを注文した。