クールな御曹司と溺愛マリアージュ
「そっちはどんな感じなの?ワームデザインの人って、見た目は確かにイケメンだけどさ、本当に仕事出来る人なのか疑問だよね」
その発言に、ジョッキを持っていた私の手に力が入る。
「どういう意味?」
「だって、ワームデザインの佐伯さんって、うちの社長の息子でしょ?
ドラマとかでもさ、社長の息子ってだいたい親の力で上にいけるってだけで、仕事出来ないイメージじゃん?」
「いいえ、そんなことありません」
食い気味に答えた私を、有希乃ちゃんが心配そうに見つめている。
確かにちょっとだけムキになってしまったけど、ドラマと現実を一緒にしないでほしい。
「そうかなぁ~?イケメンってだけじゃないの?黙ってたって社長になれるわけだし、女にも不自由しなそうだし、努力しなくても」
「いい加減にしてよ!!」
抑えきれなくて……。
気づいた時には立ち上がり、大きな声でそう言ってしまった。
だって、全然違うのに。なにも知らない初見さんに、佐伯さんが馬鹿にされたように感じてしまったから。
「恵梨さん……大丈夫ですか?」
「あっ、ごめん」
有希乃ちゃんの声で我に返って座った私に、初見さんがまた耳打ちをしてきた。
「もしかして、柚原さん……好きなんだ?」
その瞬間、顔が熱くなり、キュッと唇を噛み締めた。
「河地さんといい、柚原さんってイケメン好きなんだね」
違う……。私は、確かに佐伯さんはかっこいいけど、それだけで好きになったわけじゃない。
「でもさ、コンペは河地さんが勝つよ。私色々教えてもらったけど、河地さんが考えたデザイン凄かったもん」
「そんなの……こっちだって同じです」
「へー、それはどうかな?どうせありきたりな白で統一とか、そこにちょっとだけ工夫したくらいなんじゃないの?」
どうしよう……本気で腹が立ってきた。
それぞれ別の仕事も抱えている三人が、忙しい毎日の中でより良い物が作れるようにと一生懸命考えていたことを、私は知ってるから。
その発言に、ジョッキを持っていた私の手に力が入る。
「どういう意味?」
「だって、ワームデザインの佐伯さんって、うちの社長の息子でしょ?
ドラマとかでもさ、社長の息子ってだいたい親の力で上にいけるってだけで、仕事出来ないイメージじゃん?」
「いいえ、そんなことありません」
食い気味に答えた私を、有希乃ちゃんが心配そうに見つめている。
確かにちょっとだけムキになってしまったけど、ドラマと現実を一緒にしないでほしい。
「そうかなぁ~?イケメンってだけじゃないの?黙ってたって社長になれるわけだし、女にも不自由しなそうだし、努力しなくても」
「いい加減にしてよ!!」
抑えきれなくて……。
気づいた時には立ち上がり、大きな声でそう言ってしまった。
だって、全然違うのに。なにも知らない初見さんに、佐伯さんが馬鹿にされたように感じてしまったから。
「恵梨さん……大丈夫ですか?」
「あっ、ごめん」
有希乃ちゃんの声で我に返って座った私に、初見さんがまた耳打ちをしてきた。
「もしかして、柚原さん……好きなんだ?」
その瞬間、顔が熱くなり、キュッと唇を噛み締めた。
「河地さんといい、柚原さんってイケメン好きなんだね」
違う……。私は、確かに佐伯さんはかっこいいけど、それだけで好きになったわけじゃない。
「でもさ、コンペは河地さんが勝つよ。私色々教えてもらったけど、河地さんが考えたデザイン凄かったもん」
「そんなの……こっちだって同じです」
「へー、それはどうかな?どうせありきたりな白で統一とか、そこにちょっとだけ工夫したくらいなんじゃないの?」
どうしよう……本気で腹が立ってきた。
それぞれ別の仕事も抱えている三人が、忙しい毎日の中でより良い物が作れるようにと一生懸命考えていたことを、私は知ってるから。