クールな御曹司と溺愛マリアージュ
「佐伯さんは……事務員である私にも、意見を求めてきました。それが何故だか分かりますか?」
「は~?」
「佐伯さんにとってデザインは、自分がこれだけ素晴らしい物を作ったって周りに知ってもらうための物じゃない。
そこで式を挙げる人達の為、人生で最高の瞬間を感じてもらう為のものなの」
だから佐伯さんは、私なんかにも意見を求めてきた。
いつか誰かと式を挙げる時、このチャペルだったらどう思うのか。それを聞きたくて。
「よく意味が分からないけど、そんなにいいデザインだったんだ~」
「あたり前です。あのデザインを見た瞬間、目に浮かんできたの。太陽の光が近くに感じられる場所で、ガラスにその光が反射してるところを。
そして、まるで空の中で式を挙げているような光景が、ハッキリ分ったから」
「へ~、まぁどうでもいいけど……頑張ってね~」
私の言葉は伝わってないんだろうな。最初から初見さんに伝わるとは思っていないけど、あの人達を馬鹿にされるのは耐えられない。
「恵梨さん……」
その声にハッとして顔を上げると、有希乃ちゃんは私の心を落ち着かせるかのようにニコッと微笑んだ。
「とりあえず、出ましょうか」
「うん……」
初見さんの方を見ないまま、私達は居酒屋を後にして駅を目指した。
もうすぐ二十時。というかまだそんな時間だったんだ。
「有希乃ちゃん、せっかくの時間を無駄にしちゃってごめんね」
「なにがですか?恵梨さんと飲めて楽しかったですよ」
いつもは厳しいのに、私が落ち込んでる時はいつも優しいな、有希乃ちゃんは。
「私、本当に楽しかったですよ。だって、今日で分かったから」
「なにを?」
「恵梨さんが、本当に心の底から佐伯さんを好きなんだってこと」
「えっ……」
「恵梨さんにこんなにも思ってもらえて、佐伯さんは幸せ者だな~」
「もー、やめてよ」
久しぶりに感情を剥き出しにしてしまった。
でも帰り道はいつも通り、笑いながら有希乃ちゃんとくだらない話で盛り上がって……。
この後なにが起こるかなんて……私は想像もしなかった。
「は~?」
「佐伯さんにとってデザインは、自分がこれだけ素晴らしい物を作ったって周りに知ってもらうための物じゃない。
そこで式を挙げる人達の為、人生で最高の瞬間を感じてもらう為のものなの」
だから佐伯さんは、私なんかにも意見を求めてきた。
いつか誰かと式を挙げる時、このチャペルだったらどう思うのか。それを聞きたくて。
「よく意味が分からないけど、そんなにいいデザインだったんだ~」
「あたり前です。あのデザインを見た瞬間、目に浮かんできたの。太陽の光が近くに感じられる場所で、ガラスにその光が反射してるところを。
そして、まるで空の中で式を挙げているような光景が、ハッキリ分ったから」
「へ~、まぁどうでもいいけど……頑張ってね~」
私の言葉は伝わってないんだろうな。最初から初見さんに伝わるとは思っていないけど、あの人達を馬鹿にされるのは耐えられない。
「恵梨さん……」
その声にハッとして顔を上げると、有希乃ちゃんは私の心を落ち着かせるかのようにニコッと微笑んだ。
「とりあえず、出ましょうか」
「うん……」
初見さんの方を見ないまま、私達は居酒屋を後にして駅を目指した。
もうすぐ二十時。というかまだそんな時間だったんだ。
「有希乃ちゃん、せっかくの時間を無駄にしちゃってごめんね」
「なにがですか?恵梨さんと飲めて楽しかったですよ」
いつもは厳しいのに、私が落ち込んでる時はいつも優しいな、有希乃ちゃんは。
「私、本当に楽しかったですよ。だって、今日で分かったから」
「なにを?」
「恵梨さんが、本当に心の底から佐伯さんを好きなんだってこと」
「えっ……」
「恵梨さんにこんなにも思ってもらえて、佐伯さんは幸せ者だな~」
「もー、やめてよ」
久しぶりに感情を剥き出しにしてしまった。
でも帰り道はいつも通り、笑いながら有希乃ちゃんとくだらない話で盛り上がって……。
この後なにが起こるかなんて……私は想像もしなかった。