君思い
食パンと目玉焼きを牛乳で流し込み、少し急ぎめで準備を始める

『おかーさん?このシャツアイロンかけてる?』

「かけてるわよ」

バタバタと準備する私を見てふうっとため息をつくお母さん

「毎朝毎朝…、もうちょっと落ち着きのある子に育てたつもりだったんだけど…」

『…うるさいなー』

玄関で靴を履きながらいつもの言葉と共に見送られる

『じゃあ行ってくる!』

「はい、怪我しないでね!」

玄関のドアを開けてそのまま走って学校へ向かった
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