君思い
ガラッ

『…ふー、間に合った』

2-3の教室は階段に近いため、多少ギリギリでも間に合う

加えて廊下側の列の後ろから2番目というなかなかラッキーな席をゲットしたため、私は毎朝遅刻寸前である

「おーはよっ!」

席に着くや否や私の机に腰かけて挨拶をしてくるのは、私の親友の奥本 沙也加(おくもと さやか)だ

『さや…おは…げほっげほっの』

「なになに、走ってきたのー?
あはは、真紀おつかれー!」

『心配してよ!』

なんでやりとりをしていると、始業のチャイムが鳴り、生徒たちは席に着き始める

『さや、席に着かないと』

「はーい!また後でね!」

さやが席に着いた瞬間、先生が現れHRが始まった
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