世界はきみに恋をしている。


それはまるで、
森から迷い込んできた、ウサギのようだった。


雪みたいに色白な肌。少し癖のある栗色の髪。
そんな小さな彼女は、ソファの上で丸くなって、すーすーと寝息をたてている。



「………無防備すぎ」


今の今まで、ミウがここで寝ていることを気づかなかった俺もどうかと思うけど。

俺が、男がここに来るってわかってて、どうしてそんな風に気持ちよさそうに寝れるんだよ。

俺は思わず右手で顔を覆う。
寝顔ごときで、なんで俺の心臓はこんなに鳴ってるんだ。ミウなんて、そこら辺にいそうなごく普通の女の子のはずなのに____。



「……かわいい……」


気付いたら、そんな言葉を、口にしてしまっていた。本当に思わず手、ポロリと、言葉が口からこぼれ落ちたんだ。


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