私の唇は、大好きなキミへ嘘をつく。


***

体育の授業が終わり、紗枝と更衣室までの廊下を歩いていると、後ろから「よっ、お疲れ!」と東野くんと一護がやってきた。


「「お疲れ様」」

私と紗枝が返事を返すと、自然に東野くんが私の傍へとやってくる。


「宮野って、バレーボールやってたの?」

東野くんが人当たりの良さそうな笑顔で聞いてくる。


「ううん、授業とか、休み時間にやった程度だよ」

「ええっ、ぜってーその道のプロだろ!」


その道のプロ……。

その言い方が面白くて、フツフツと笑いがこみ上げる。

「ぶっ、何それ、東野くんって、面白いんだね」

耐えられずに吹き出すと、東野くんは一瞬驚いたように目を見開いて、なぜか嬉しそうに笑った。


「宮野ってそんな風に笑うんだな!」

「東野くんが笑わせてるんだけど?」

そして顔を見合わせてまた笑う。

なんか、話しやすい人だな……。
つい、ポンポンと何でも話しちゃう。



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