神と忌み子
「…リア、俺はアレクアだ。この姿の時は、な」
アラン…アレクアの体には傷は無かった。
「魔神…リアの御霊を喰らおうとしたこと、死を持って後悔させてやる…死ね」
「…っ」
アレクアの言葉で、気がついた。アランは驚いていたのは、私が唱えた事で御霊を喰われようと、自分を犠牲にしたから。
魔神は、光と一緒に消えて無くなった。
アレクアも光に覆われると、アランの姿があった。
「…リア、大丈夫か?」
「うん、アラン」
アランは、私の後ろにいる人に声を掛けた。
「父さん、どうするんですか。これ?」
「………っ」
「これ、魔神が出たって知られたら。…俺が倒したって知られたら、国中が混乱します」
「…ああ、国中が混乱しお前を崇め恐れる。…ごめんな、アラン…」
「大丈夫です。…俺が倒したって、運命は冷徹に進めるだけですよ?」
アランは、一瞬私を見たのは気のせいだろう。

……
次の日…
アランは、いつも通りの学校生活を送っていた。
私もいつも通りの学校生活を送っていた。けど…。
「今日、魔法大会が行われる。これから、対戦相手を決める。…アラン・バルバトス、貴様からだ」
アランは、無表情でくじを引いた。
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