神と忌み子
俺は、セシル兄さんの後ろからリア達の所に行こうと、すると倒れた。
「…っ!?」
「アラン!?」
意識が朦朧とする。…ああ、矢が当たった傷みか…。
【…アラン、お前の願う事はあるか?】
ない。…ああでも、セシル兄さんやリア達がいるんだ。助けたい、俺の力で。
【…アラン、お前の望みはわかった。…お前の力を解放しよう…後は、自分でやれよ】
ああ、ありがとう。
……
目を開くと、アレクアの姿ではなくアランの姿だった。俺の体の中から、ほんのり暖かい感じがする。
「……セシル兄さん、ありがとう。…俺が守るよ…」
倒れたセシル兄さんを抱き締めると、俺の体が焔で焼かれている様に熱くなった。
「セシル兄さんを…よくも…っ!」
「うげげ…面倒」
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