今日も明日もそばにいて
「今からあいつとご飯しますよね?だったら珈琲だけにしておきましょうね」
「…え?あ、うん、はい」
カフェに入り、席に案内されるとすぐ珈琲を注文した。偶然だろうけど外からよく見える窓際の席だった。
神坂君もどこかの喫茶店に誘ったかも知れない。駅周辺にはいくつもある。二人の姿は見えなかった。
歪んだ考え方かも知れないけど、通りで話し掛けたのは、あの子の、手、なのかも知れない。あんな人の多い場所では話は出来ないから、取り敢えずどこかって…入る事になるだろう。それを見越して。んん…私、心、黒くなり過ぎてるかな。
「杜咲さん?俺の事、聞いてますか?今みたいというか、まずい事になったら、俺が杜咲さんの彼の振りをするって話」
「え?あ、はい。はい…」
聞いてたっけ、どうだったっけ…。でも、志野田君が言うならそうなんだ。あれ?聞いてたような?…気がする。そうだ、聞いてた。
「聞いてます」
「良かった…。まあ、待ち伏せされたパターンなら、告白されても断って直ぐ話は終わると思いますよ?最初は…仕事の相談があるとか何とか、言われたりして、ここではちょっととか言って、どこかに行きませんかって誘われたりしてね。敵も作戦を練って来てるでしょうから…あ。いや、あー、場所が場所ですからね…。
あ、ちょーっと待ってくださいね。先に…、ここに俺と居る事、あいつにメールしておきますから。その方が安心出来るでしょ、ね?えーっと?…なんて店だ?…あぁ、店名は、カフェ ブレイクオフ、だな。…よし。これで……OKだな。送りました。
多分そんなに…食事する程の事にはならないでしょうから、直ぐ来るでしょう。あいつだって今から杜咲さんと食事なんだし。前みたいに待たせた訳じゃ無いし。それまでは俺で辛抱しててくださいね」
「そんな…辛抱だなんて。ごめんなさい、妙なお願いをしてあって。有難う、助けて貰って」
おー…。俺、今、仕事じゃ無く、プライベートで杜咲さんと話している…。俺こそ、これは“記念”だ。神坂とつき合ってなきゃ無い事だ。……はぁ。感謝感謝。
「いや、そんな大袈裟な事じゃないですから。やっぱ、大谷さんのがきっかけっぽいですね。あいつが、まあ、あいつなりに配慮した事なんですが。私も私も、みたいな事ですね、多分」
「…え?…そうね…」
「気になりますか?やっぱり妬けますか?」
「…え?」
「杜咲さんは、さっきからずっと上の空だ。いや〜、あいつが羨ましいな〜。妬くって事は、それだけ好きって事でしょ?しかも、あんな、絶っ対断るって解っている事に、でしょ?はぁ、神坂が羨ましい。俺が妬けるな」
志野田君…。
「ごめんなさい。…私って、いい歳なのに、子供っぽいでしょ?自分でも嫌になるの。神坂君は悪く無いって解ってるつもりでも、…どうしても駄目なの。色んなモノを比べて…不安になるの。みんな若くて、一生懸命で可愛い…恋に頑張ってるから。私は……妬いて拗ねて…素直に謝れもしないの…はぁ、最悪でしょ?」
「そんな杜咲さんの事、あいつは可愛いと思ってますよ?きっと」
珈琲が運ばれて来た。
「え?」
「…え?あ、うん、はい」
カフェに入り、席に案内されるとすぐ珈琲を注文した。偶然だろうけど外からよく見える窓際の席だった。
神坂君もどこかの喫茶店に誘ったかも知れない。駅周辺にはいくつもある。二人の姿は見えなかった。
歪んだ考え方かも知れないけど、通りで話し掛けたのは、あの子の、手、なのかも知れない。あんな人の多い場所では話は出来ないから、取り敢えずどこかって…入る事になるだろう。それを見越して。んん…私、心、黒くなり過ぎてるかな。
「杜咲さん?俺の事、聞いてますか?今みたいというか、まずい事になったら、俺が杜咲さんの彼の振りをするって話」
「え?あ、はい。はい…」
聞いてたっけ、どうだったっけ…。でも、志野田君が言うならそうなんだ。あれ?聞いてたような?…気がする。そうだ、聞いてた。
「聞いてます」
「良かった…。まあ、待ち伏せされたパターンなら、告白されても断って直ぐ話は終わると思いますよ?最初は…仕事の相談があるとか何とか、言われたりして、ここではちょっととか言って、どこかに行きませんかって誘われたりしてね。敵も作戦を練って来てるでしょうから…あ。いや、あー、場所が場所ですからね…。
あ、ちょーっと待ってくださいね。先に…、ここに俺と居る事、あいつにメールしておきますから。その方が安心出来るでしょ、ね?えーっと?…なんて店だ?…あぁ、店名は、カフェ ブレイクオフ、だな。…よし。これで……OKだな。送りました。
多分そんなに…食事する程の事にはならないでしょうから、直ぐ来るでしょう。あいつだって今から杜咲さんと食事なんだし。前みたいに待たせた訳じゃ無いし。それまでは俺で辛抱しててくださいね」
「そんな…辛抱だなんて。ごめんなさい、妙なお願いをしてあって。有難う、助けて貰って」
おー…。俺、今、仕事じゃ無く、プライベートで杜咲さんと話している…。俺こそ、これは“記念”だ。神坂とつき合ってなきゃ無い事だ。……はぁ。感謝感謝。
「いや、そんな大袈裟な事じゃないですから。やっぱ、大谷さんのがきっかけっぽいですね。あいつが、まあ、あいつなりに配慮した事なんですが。私も私も、みたいな事ですね、多分」
「…え?…そうね…」
「気になりますか?やっぱり妬けますか?」
「…え?」
「杜咲さんは、さっきからずっと上の空だ。いや〜、あいつが羨ましいな〜。妬くって事は、それだけ好きって事でしょ?しかも、あんな、絶っ対断るって解っている事に、でしょ?はぁ、神坂が羨ましい。俺が妬けるな」
志野田君…。
「ごめんなさい。…私って、いい歳なのに、子供っぽいでしょ?自分でも嫌になるの。神坂君は悪く無いって解ってるつもりでも、…どうしても駄目なの。色んなモノを比べて…不安になるの。みんな若くて、一生懸命で可愛い…恋に頑張ってるから。私は……妬いて拗ねて…素直に謝れもしないの…はぁ、最悪でしょ?」
「そんな杜咲さんの事、あいつは可愛いと思ってますよ?きっと」
珈琲が運ばれて来た。
「え?」