今日も明日もそばにいて
「嫌…下ろしてって言ってるの!……え?いま、なんて…」
「話の途中で思い込んで、早々と拗ねる実季が悪くないか?俺は、杜咲実季という女子社員との昔の事を思い出していたんだ」
「え…なに…それ…」
ゆったりとしたソファーに座り、その膝の上に横抱きされ座らされていた。
しっかり腕で抱かれていた。
…一応、彼の名誉の為に言っておくけど、神坂君は決して全裸では無い。パンツはちゃんと穿いている。
「…ふぅ。落ち着いてしっかり聞いて?いい?
昔のことだ。入社して間もない頃に、実季が休憩室で言った事をふと思い出したんだ。俺も言葉足らずで、勘違いさせるような話し方をして悪かった」
はぁぁ…もう。本当に…もう、…。
シャワーもしてなくて、まだ…着たくも無いのに服を着たのに…。
これって私の早とちりって事になるのよね?
……女子社員っていう単語にナーバスになっていて、話も落ち着いて聞けなくなっているのかも知れない。…はぁ。
気が付けばパンプスを脱がされていた。
「こうして、また…、服を脱がす時間を作ってくれたと思うと…実季の早とちりでヤキモチ妬きなところも…捨て難いのかも知れない…」
…。
指が首元のネックレスに触れた。少し間があって、ジ、ジ、ジーッとファスナーの下りていく音と共に、背中が徐々に露になっていくのが解った。
「んー。ここで押し倒すのも悪く無いんだけど、やっぱりな…」
そのまま抱き、立ち上がりベッドに向かった。
腰掛けるように下ろされた。
「実季…今からいう事、何言ってるなんて思わないで…」
何の事?…ぁ。顔を両手で包まれて、考える間もなく甘い口づけに見舞われた…。
「…ん。…んー、夢みたいなんだ…、こうなれた事…。今更だけど本当に…夢みたいなんだ、俺…」
んん…また、唇がゆっくり触れた。甘くて…柔らかい、優しい口づけ…。
「ん、神、坂君…」
何?話…。
「あの頃から…実季は凄く…可愛いかった。…綺麗だった…」
口づけを繰り返しながら、背中に回した腕にブラのホックを外され、ワンピースと共に引き下げられていった。
「あ……や…」
「実季…」
跪きながら背中に手を当て唇が身体を這っていく。時々甘く食む。…ん、…ぁ。おへその辺り…、擽ったい。抱き上げられて丁寧に寝かされた。
「あ、…嫌」
慌てて腕を胸の上で交差した。
「ん?」
「離れないで。…離れたら、駄目、…嫌」
「ん?」
「…見えちゃうから」
実季が腕を伸ばし抱き着いてきた。
…はぁ。
「実季…溜め息が出る、俺」
「…だって、嫌。…ムードが無くなるような事言ってごめんなさい。でも、だって、離れたら…見えちゃう。…恥ずかしいんだから…」
首をすくめるようにして耳元で訴えられた。
「…はぁぁ。こんな事…デレデレしそうだ、俺。実季が上手なのかな…。これは俺を煽ってるの?」