カミレンジャー! その4
「白山さん…この度は…ご愁傷様でした。」

「あ…いえいえ、こちらこそ…ご丁寧に…それにしても大きくなったわねぇ~…」

 えぇ!オバちゃんまでお知り合い?

 いったい何者?…白山家…。

「はい、おかげさまで…これ、わずかですけど…」

 言いながら、渡されるのはお焼香袋

 う~ん…と、コレが出せるってことはワイルダーも給料をもらっているってコトなのか。

 ・・・・・・・・どこからだろうな?

「わざわざすいません…あら?こんなに。別にそんなに気を使わなくても、いいのに~…。」

 そんな疑問も他所に、おばちゃんとジャングルジムの会話は続く。

 いつまでも続く…。

 オバちゃんとジャングルジムが玄関先で井戸端会議に花を咲かす。

 そして、それを呆然と眺める二体の巨大ロボット。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シュールだ…。

「あの・・・そろそろ、よろしいでしょうか?」

 二人が話し始めて、30分ぐらいすぎた頃だろうか・・・。

 青山はいい加減我慢が出来なくなって口を挟んだ。

「あ、そうだったわね。でぁ、そろそろ・・・。」

 ようやく、会話をやめてこちらを向いてくれるジャングルジム。

 おばちゃんだと、ここからまた長いのだが、どうやらそれだけは回避できたらしい。

 ・・・良かった。

「では、またお通夜に・・・。」

「はい。」

 あ、一応お通夜に出るつもりなのね・・・。

 なんか、すごい問題になりそうな気がするのは、俺だけかな?

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