カミレンジャー! その4
「わかったかしら?」

 いえ、さっぱり分からないです!

 でも・・・まぁ・・・

「予想はできますけどね・・・。」

「そう・・・それじゃあ、行くわよ。」

「はい。」

 まさかとは思う。

 いくら、このロボがデタラメでも、そこまでとは思う・・・。

 ・・・・・だけど・・・・

 ・・・・・・・・・・・・やっぱり、そうだよな・・・。

「ブルー!」

「ピンク!」

「「合体!カミレンスーパーロボ」」

 言われた瞬間、馬のぬいぐるみが光る。

 おそらく、向こうでも鹿のぬいぐるみが光っているだろう。

 光る馬鹿。

 動くロボ・・・。

 あぁ~シュール。

 どこまでもシュール。

 っていうか・・・ピンクもやっぱり、その名前だと思っていたんだ・・・。

「「カミレンスーパーロボ!合体開始」」

 カミレンロボと、レディロボの声が重なる。

 ガタガタと動き出す、カミレンロボ。

 向こうでもカミレディロボが分離して、空中に浮いているのが見える。

 青山は、それを眺めながら、また決して思ってはいけないことを思っていた。


 ・・・・・・・・・このロボ・・・・二体とも市の税金でできてるんだよな・・・・・。

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