チャット恋愛注意報!!(新)
「YUKIが6年前のことを話してくれなかったら、俺はサクラに告白しなかった。 チャットだけの関係で、いつかはひっそりと終わりを迎えていたと思う」
「……」
「フジヤマだってそうだろ。 YUKIが居なかったらフジヤマと千歳さんは再会しなかった。 YUKIがチャットしなかったら、フジヤマは今でもずっとユキさんを待ち続けていたに決まってる」
3歩離れたYUKIに、ユージが2歩近づいた。
「凄いのはYUKIだよ。 YUKIが居てくれたから、俺たちの縁は繋がったんだ」
……YUKIが居てくれたから。
うん、そうだよね……。
YUKIが居なかったら、私たちはただのチャット友達で終わってた。
YUKIが私たちの縁を繋いでくれたんだ。
私とユージだけの縁じゃない。
フジヤマとも千歳さんとも会えたのは、YUKIが居てくれたからだ。
「……YUKIがサクラを好きだってこと、なんとなく知ってたよ。 だから、YUKIとサクラが結ばれていたら、その時は俺も今のYUKIと同じように言ったと思う。 同じように去ろうとしたと思う」
ユージが言う。
真っ直ぐにYUKIを見つめて、真剣な顔で。
「二度と姿を見せないって思ってる俺を、YUKIはそのまま見送る?」