チャット恋愛注意報!!(新)
「千歳と二人きりにしてくれたお礼に、電車の時間まで一緒に居てやるよ」
「……上から目線だねぇ。 私が帰ったあと、フジヤマはどうするの?」
「カプセルホテルに泊まって、明日 千歳の家に行ってくる。 YUKIと一緒にな」
「そっか……結婚のこと、話すんだね」
「うん、善は急げって言うし?」
「そだね。 あ、でも仕事は大丈夫? 事前にお休み取ってたの?」
と聞いた私に、フジヤマは首を横に振った。
「俺、仕事辞めたんだ」
「……え?」
仕事を、辞めた……?
「そ、それって……千歳さんのために……?」
「ううん、『辞める』って上司に言ったのはオフ会した日。 サクラを家の近くまで送ったあと、電話で上司に告げたんだよ。 まぁ、実際に辞めたのはもう少しあとだけどな」
「そう、だったんだ……」
「俺、数日間チャットから離れてたじゃん? あん時さ、仕事の引き継ぎですっげー忙しかったの。 ほんとね、死ぬかと思うくらいヤバかった」
……あの時はもう仕事を辞めるって決めていて、そのための引き継ぎ作業をしていたんだ。
そしてきっと、チャットに戻ってきた日に仕事を辞めた……。
……戻ってきたフジヤマは前と同じように笑ってたけど、でも、大きな変化があったあとだったんだ……。