闇に咲く華
こんな男と関わるなんて、絶対に嫌だ。
なにより、誰かと仲良くなんてこと、もうしたくない。
私は、とにかく静かに過ごせればそれでいい。
そもそも、普通に考えてこんな男とどう仲良くしろと言っているのか、教師の無責任さに呆れていると……。
「聞いてねえぞ」
この上なく不機嫌な声を出す。
来てなかったんだから、聞いてないのは当たり前なんじゃないの。
こっちこそ隣が不良だとは聞いてないし。
そんなことを思っていると、御影白玖が私から視線を外し、前の席を見た。
後ろを振り返っていた藤波壱が、俺に言われてもというように肩を竦め、これといってなにも言わずに前を向いた。
再びこちらに視線を戻した御影白玖が、しばらくの間私を見つめ。
「仲良くなんて雰囲気、いっこもねえのに?」
キレイな顔に微かな笑いを浮かべ言われた言葉は、まるで私の心の中を見透かしているかのようだった。