闇に咲く華


誰もいないって……。


それだと、ふたりっきりってことになるよね。


いや、別に意識しているわけじゃないんだけど。


そうかな、意識してない?


違う、意識してるとか、してないとかの話じゃなくて。


とっても、ありがたい申し出だけど。


「いいの? 迷惑じゃ……」


「そういうのいいぞ。早くしてくれ、濡れて寒いんだよ」


そう言われると、遠慮しているのも迷惑になるのだと思い白玖の家の方へと向かう。


新しい環境になってから、そろそろ3ヶ月。


私は、初めて自分以外の誰かの家に入ることになった。



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