闇に咲く華
「え、なにこれ」
白玖の後に続き入った隣の隣の家は、自分の家とはまったく違う間取りになっていた。
「同じじゃないの?」
同じマンションなので、当然同じような家の中だと思っていた。
まったく違うことに驚いていると……。
「改装してんじゃねえか。リフォーム的な」
白玖がアッサリと言う。
「そうなの? え、部屋少なくない?」
「そうか?」
白玖が首を傾げるから、うなづく。
「だって、家はここに部屋あるよ」
え、あるかな? あってもここじゃないかも。
なんだかあまりにも違うから、どこになにがあるのか自信がなくなってくる。
家の中を興味津々で見ていると、タオルを持ってきた白玖が、髪を拭きながらリビングのソファに鞄を置く。
「お前の家の方が改装してるかもだぞ、どっちが原型かはわかんねえな」
「え、そうなの?」
「知らねえけどな」
今日、松井さんが帰ってきたら聞いてみよう。