LALALA
おっと。え、っと。
…どうする?
「…ご一緒にぃ、いかがすか」
「随分嫌そうに誘うね、季里ちゃん。正直者だなぁ」
「いや、別にそんなに、嫌って訳じゃ…。」
どうしよう。
やっぱり今夜は、こういうのは良くないんじゃないかと、頭の中で理性を纏った私が言う。
その陰から、別にちょっと一緒に飲むくらいいいんじゃない?と、もう一人の私が言った。
「本当に、ろくなものないけど、良かったら運転してくれたお礼に、ビールくらいご馳走します、よ?」
私は小首をやんわりと傾げる。
すると、
「下心あるけど、いい?」
射抜くような鋭い目で、芝崎さんは私を捉える。
「じゃあダメです」
「嘘です!冗談です。大人ですから、そんながっつきません」
「……」
本当かなぁ、なんて訝る演技をしながら、私は芝崎さんを部屋に通した。
だってこの人が、どんな人か。
誠実で優しい人だということを。
よおく分かっているんだもの。
でも、こんな鋭い目もするんだ、って。
『下心あるけど、いい?』
男の人の顔に。
内心かなり、ドキッとした。
「ホイッスルって、芝崎さんが考えたの?」
冷蔵庫の中には辛うじて、数日前に買った賞味期限ぎりぎりのピザが入っていた。
トースターに入れ、ダイヤルを回す。
「じいちゃんが考えたみたい。若い頃サッカーやってたって。部屋の中、すっきりしてるね」
350ミリリットルの缶ビール片手に、所在無さげにうろうろ歩きながら、芝崎さんはリビングを見渡した。
私が今日居ないうちに、一人分の荷物がさっぱり無くなっていた。
「じゃあ、元々おじいちゃんのお店だったんですか?口笛」
「そうだよ。祐樹はさ、物心ついたときから、俺が親父の店大きくするって、超自信家でずっと言ってて本当にその通りになったんだ」
ちん、と小気味のいい音が響いて、キッチンには香ばしい香りが充満する。
…どうする?
「…ご一緒にぃ、いかがすか」
「随分嫌そうに誘うね、季里ちゃん。正直者だなぁ」
「いや、別にそんなに、嫌って訳じゃ…。」
どうしよう。
やっぱり今夜は、こういうのは良くないんじゃないかと、頭の中で理性を纏った私が言う。
その陰から、別にちょっと一緒に飲むくらいいいんじゃない?と、もう一人の私が言った。
「本当に、ろくなものないけど、良かったら運転してくれたお礼に、ビールくらいご馳走します、よ?」
私は小首をやんわりと傾げる。
すると、
「下心あるけど、いい?」
射抜くような鋭い目で、芝崎さんは私を捉える。
「じゃあダメです」
「嘘です!冗談です。大人ですから、そんながっつきません」
「……」
本当かなぁ、なんて訝る演技をしながら、私は芝崎さんを部屋に通した。
だってこの人が、どんな人か。
誠実で優しい人だということを。
よおく分かっているんだもの。
でも、こんな鋭い目もするんだ、って。
『下心あるけど、いい?』
男の人の顔に。
内心かなり、ドキッとした。
「ホイッスルって、芝崎さんが考えたの?」
冷蔵庫の中には辛うじて、数日前に買った賞味期限ぎりぎりのピザが入っていた。
トースターに入れ、ダイヤルを回す。
「じいちゃんが考えたみたい。若い頃サッカーやってたって。部屋の中、すっきりしてるね」
350ミリリットルの缶ビール片手に、所在無さげにうろうろ歩きながら、芝崎さんはリビングを見渡した。
私が今日居ないうちに、一人分の荷物がさっぱり無くなっていた。
「じゃあ、元々おじいちゃんのお店だったんですか?口笛」
「そうだよ。祐樹はさ、物心ついたときから、俺が親父の店大きくするって、超自信家でずっと言ってて本当にその通りになったんだ」
ちん、と小気味のいい音が響いて、キッチンには香ばしい香りが充満する。