健診診断と恋と嘘
いつか終わりが来ると分かっていたはずなのに、いざそれを迎えてしまったら思っていた以上にダメージが大きい。
締め付けられるように胸が痛んで、私の目から涙が零れた。
「何でそんな嘘……」
そう言って私の腕を掴もうとした小塚さんの手を思わず振り払う。
私の行動に傷ついた顔をした小塚さんに、また胸がズキリと痛んだ。
「ごめんなさ……ごめんなさい」
そう言った私は、気付けば小塚さんに背を向けて駆け出していた。
「朔ちゃん!ちょっ、待って!」
小塚さんのそう叫ぶ声が聞こえるけど、無視して全力で走り続ける。
よかった、今日スニーカーで。
学生時代は陸上部で長距離をしていた私は足にはちょっと自信がある。
しばらく走り続けて、小塚さんが追ってきていないことを確認して私は立ち止まった。