健診診断と恋と嘘
やめてくれるのは嬉しいけど小塚さん仕事人間だって言ってたし、それでストレス溜まっちゃうのも心配だな。
いや、煙草をやめるのは本当に大賛成なんだけどね。
そう思いながら小塚さんを見上げると私の頭を撫でて小塚さんが微笑む。
「多分平気だよ。俺、意志強いし。
朔ちゃんがキスしてくれてた一ヶ月はやめられてたから。また吸い始めたのは朔ちゃんが俺から逃げててキスしてもらえなかったからだからさ。
今度は前より遠慮なくキスできるしね」
そう言われて赤くなる私の肩を抱いて小塚さんが髪にチュッとキスする。ちょっ、人がいないとはいえ外なんですけど。
「だから早く買い物して帰ろう。たくさんキスしたい」
耳元でそう囁かれて私はばっと耳を押さえる。
だから、それされると腰がくだけそうになっちゃうんだってば。