健診診断と恋と嘘

それはきっと、私を真っ直ぐに想って伝えてくれてる言葉だからだ。


だって今も、小塚さんは本当に大切そうに私の名前呼んでくれている。


「うぅ。凌ちゃん、好き」


好きな気持ちが溢れてたまらなくなってぎゅうっと抱きつく私を抱きしめて、小塚さんがクスクスと笑う。


「泣き虫。まあ、泣いてる朔夜もかわいいけどね。かわいいから、俺以外の前で泣いちゃダメね」


私、本当に今、生まれてきてから一番幸せだ。幸せすぎて、涙が出てくる。


「おいで、朔夜。もっと朔夜の事教えて」


そう言って私を引き寄せてベッドに横になった小塚さんが腕枕をして髪を撫でてくれる。


そうして私達はまだ知らないことの方が多いお互いの事を話し出した。


「へえ。小塚さんは、三人兄弟なんですか」


「そう、三人兄弟の長男。実家は次男が結婚して跡継いでるよ。俺、結婚しない宣言してたから。一番下の弟より若い彼女連れてったらびっくりするだろうな」


小塚さんの実家は何と小料理屋を経営してるらしく、弟さんが跡を継いでるという。


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