健診診断と恋と嘘

私が朝が早い出勤の時は凌ちゃんが私の家に来てくれてる。


凌ちゃんは帰ってくるのが夜中になる事も多くて、そういう時は先に寝ちゃうんだけど……朝起きて私を抱きしめて眠っている凌ちゃんを見るとすごく幸せな気持ちになる。


「凌ちゃん、起きてよ。もう私、行っちゃうよ」


うーん、そろそろ本気で起こさないとまずいかな。


「凌ちゃん、起きてってば……きゃっ!」


そう思って凌ちゃんの身体に手を伸ばした腕を引っ張られて私はバランスを崩してベッドの上に倒れこむ。


そのままぎゅうっと抱きこまれてドキドキするけど、本当にそろそろ起きてもらわないと私が遅刻しちゃう。


「凌ちゃん、ちょっとほんとに起きて……ん、むっ」


急にキスされてびくっとする私の耳に凌ちゃんの笑う低い声が聞こえる。


「凌ちゃん、起きてるでしょ?」


からかわれてる気がして首筋に顔を埋めている凌ちゃんの背中を軽く叩くと嬉しそうな笑顔の凌ちゃんが私の顔を覗きこんできてドキッとする。


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