健診診断と恋と嘘
「俺、すごい心狭い。朔夜のことになると本当にダメだ。いい年してこんな嫉妬丸出しで……恥ずかしい」
え? 嫉妬してたの?
その言葉に涙が引っ込む。
意外に思って凌ちゃんの顔を覗きこむと、顔を赤くした凌ちゃんが恥ずかしそうな顔をしていてちょっとびっくりする。
「ちょっ……今、こっち見ないで。死ぬほど恥ずかしい」
そう言って私に背を向けてしまう凌ちゃんがかわいくて、すごく愛しくなって胸がキュンとしてしまう。
愛しさが募って、思わず凌ちゃんの背中に抱きつく。
「大好きだよ、凌ちゃん。嫉妬してくれて嬉しいかも」
それだけ私の事、好きでいてくれてるって事だもんね。だから嬉しい。
「だってあいつ、俺の知らない朔夜のこと知ってるから。何かムカつく。朔夜は嬉しそうにあいつの名前呼んで会ったなんて言うしさ」
う、嬉しそうだったかな。でも凌ちゃんの知らなくて章が知ってる私って何だろう。