健診診断と恋と嘘

もうダメ、私には刺激が強すぎる。


「も、無理。のぼせる」


真っ赤になりながら涙目でそう言った私に凌ちゃんは渋い顔をして目線をそらした。


「……あっぶな。止まんなくなるところだった。ごめん、やりすぎた。先上がりな。冷蔵庫に冷たい飲み物入ってるから飲んでていいよ」


「そうするけど、凌ちゃんあっち向いてて。絶対見ないでね」


私の言葉に苦笑いしながらも背を向けてくれた凌ちゃんを確認してから湯船を出て脱衣場で身体を拭いて浴衣を着る。


ここの旅館の浴衣、ピンク色のの桜柄でかわいいな。


浴衣は右前っていうけど、左側が前になるように着るんだよね。


今は色んな意味で熱いから羽織は着なくていいかな。


支度をして脱衣場を出て冷蔵庫を開けると何種類か飲み物が入ってる。


その中からミネラルウォーターを出して一口飲むとすごくおいしく感じる。


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