健診診断と恋と嘘
驚いて言葉も出ない私に小塚さんは悪戯っ子みたいに笑いながら顔を覗きこんでくる。
「若く見えた?」
こくこく頷く私に小塚さんは頬杖をついて楽しそうにニコニコと笑っている。
「それはどうも。朔ちゃんは今、いくつ?」
「えっと、今年二十八歳になりますね」
子供に聞くように年齢を聞かれてばか正直にそう答える私にちょっと考えるように下を向いた小塚さんがまたニコッと笑って私を見る。
「一回り年下か。で、どんな食生活すればいいの?」
そ、そんなに悩んでるのかな。ていうか結構喋ってる気がするけど、時間大丈夫だろうか。
次のお客さんは来ないみたいだけど。
「和食を中心に一汁三菜が理想っていいますけどね……奥さんに話して実践してもらうといいんじゃないですかね」
時間が気になってチラッと時計を見てそう言うと、小塚さんはちょっと面白くなさそうな顔をしてため息をつく。