健診診断と恋と嘘
「奥さんとかいませんから。独身だし」
え、この顔でこの年まで独身なの?
それは性格に難があるか余程の欠点があるとしか思えないな。
そんな失礼な事を思ってしまう私を見て小塚さんはちょっと意地悪そうな笑みを浮かべる。
「今、この年まで独身とかヤベー、こいつって思ったでしょ?」
意地悪な笑顔で顔を覗きこまれながらそう言われてギクッとする。
いや、ヤベーとは思ってませんよ。性格に難があるか大きな欠点があるんだなとは思いましたけどね。
そう思うけどもちろん口に出せるわけもなく、私は身体の前で手を横に振る。
「お、思ってませんよ。おモテになるでしょうから、選び放題すぎてお一人に決められなかったんでしょう」
そう言った私に一瞬、目を丸くした小塚さんはぶっと吹き出す。
肩を震わせて笑っている小塚さんは髪をかきあげて目を細めて私の事を見る。