健診診断と恋と嘘

「だって無茶しそうで心配なんだもん。歩ちゃんとか朔ちゃんによく見張っててもらわないと。
言える人には言っといた方が安心でしょ。
じゃ、俺戻るわ。朔ちゃん、小塚課長によろしく言っといてね。千紗、絶対に無理しないでね」


そう言ってぎゅうっと結城さんを抱きしめてからヒラヒラと手を振って健診会場を出て行く和さんを見送って私と高倉さんは恥ずかしそうな顔をした結城さんを見る。


「千紗ちゃん、そうだったんだ。良かったね」


「そうなんですけど……サラッとばらしていきましたね」


優しい笑顔でそう言う高倉さんに結城さんは苦笑いをしている。


そうなんだ、結城さんおめでたなんだ。確かに重い機材とか持つから和さんが心配するのも分かるな。


「荷物、フォローしますから。大事にしてくださいね」


私がそう言うと結城さんはニコッと笑って頷く。


「ありがとうございます。こうなれたのも小塚さんの話を聞いたからなんです」


かわいい笑顔でそう言われて、私は首を捻る。私のおかげって……私何もした覚えないけど。


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