健診診断と恋と嘘

「私は和弥くんとの子供が欲しいと思ってましたけど、和弥くんが何となく出来ないようにしてるな、とは思ってたんです。
私も和弥くんがそう思ってるなら……と思ってたんですけど」


結城さんが穏やかな微笑みを浮かべて愛しそうにお腹を撫でる。


「小塚さんの話を聞いて、私、やっぱり子供を産みたいなって思いました。
和弥くんとの子供を、大好きな人の子供だから産みたいなって思ったんです。
だからそれを和弥くんにも話して、たくさんたくさん話し合って妊活しようってなりました。
そしたらありがたいことにすぐに来てくれて、奇跡ですよね」


そう言った結城さんが私のことを見て微笑む。やばい、すでにちょっと泣きそうです。


「小塚さんの話聞いて、妊娠もですけど無事に出産することも本当に奇跡なんだなと思いました。
だから大切にしなきゃと思ってます。疎遠だった自分の母親にも感謝できるようになりました」


わあ、ダメだ。泣いちゃう。


顔を覆う私に高倉さんと結城さんが笑っている声が聞こえた。


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