健診診断と恋と嘘

「大丈夫だよ。一応大人同士ですから」


真剣にそう言うと凌ちゃんがぷっと吹き出す。


「年齢的にはそうなんだけどね。中身が二人とも子供だから。そんなに結城と気が合うとは思わなかったけど。子供同士だからかな」


ひ、ひどい。今年二十九歳と三十五歳を捕まえて子供って。


ご飯の準備をしながら唇を尖らせている私を見て準備を手伝ってくれている凌ちゃんがクスクスと笑っている。


ミルフィーユ鍋用のポン酢とゴマだれを出して二人で手を合わせてご飯を食べ始める。


「ん、やっぱり朔夜の作るご飯おいしいわ。社食とかコンビニのご飯食べられなくなった。朔夜の作ってくれるお弁当の方が美味しいからさ」


「それしか取り柄ないし。中身ガキンチョですもん」


ちょっとふてくされながらそう言うと凌ちゃんが困ったように笑っている。


「いいんだよ、朔夜はそのままで。そういうところがかわいいんだから。料理も上手で家事もよくやってくれてるし。いい奥さんもらって俺は幸せ者だよ」


我ながら単純だとは思いつつ、凌ちゃんにそう言われると嬉しくて機嫌も治ってしまうしもっと頑張ろうと思ってしまう。


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