健診診断と恋と嘘
駅からそう遠くない所に小塚さんの家はあって、ここなら歩いてでも駅までいけそうだな。
迎えに来てもらうのも送ってもらうのも申し訳ないもんね。
そこまで思ってハッとする。
私、何しろ次がある前提で……。
何かもう自分が分からない。私、どうしたいんだろう。
「何、難しい顔してるの? こっちだよ」
考え事をしてフラフラしてる私の背中に小塚さんが手を添えてくれる。
「きょ、今日作る料理の手順を考えてました」
距離の近い小塚さんにドキドキしていると小塚さんはふっと表情を緩める。
「ならよかった。帰りたくなったのかと思ったよ。どうぞ。散らかってるけど」
「お、お邪魔します」
鍵を開けてドアを持っててくれる小塚さんに促されて部屋の中に入るけど、全然綺麗だし。うちより綺麗な気がするよ。
というか……物が少ないな。男の人ってみんなこうなんだろうか。