健診診断と恋と嘘

「……小塚さん、本当に料理してます?」


何かあんまりキッチン使ってる様子がないんですけど。


鍋とフライパンしかないし、それもあんまり使ってる形跡がない。それに調味料が全然見当たらないんですが。


「してないね。朝は食べないことが多いし、昼は会社の食堂で食べて、夜はパンか買ってきた弁当かな。下にコンビニあるしさ」


ニコッと笑った小塚さんにそう言われるけど、そんな素敵な笑顔で言うことじゃないんだから。


想像以上に食生活ひどいかもしれない。


「私達の身体は食べた物で出来てるんですからね。
そりゃ、そんな生活してたらどこかしら異常も出ますよ。見かけ若くてももうおじさんなんですから、自覚してください」


私の言葉に小塚さんは笑いながら胸を押さえる。


「うわ、色々グサッときた。ま、でも本当にそうだから朔ちゃんに色々教わろうと思ってさ」


食生活を改善しようって気はあるんだもんね。


乗りかかった船だし、小塚さんの為になるなら私も頑張ろう。

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