それはとっくに恋だった
颯太への思いを隠したまま、私の高校生活は過ぎて行った。


梨央とは2年になっても同じクラスで、私は学校での自由時間のほとんどを梨央と過ごした。


自分の好きな人の想い人と仲良くするとは、何とも自虐的な気もしてけれど、やっぱり梨央はいい子だったのでそこは割り切ることにしていた。


そんな私と颯太の関係が変わったのは、2年の体育祭が終わった後だった。


うちの高校では、写真部が体育祭でとった写真を廊下に展示する。


写真部に頼めば販売もしてくれるらしかった。


たくさん飾られた写真の中に見つけた一枚。



颯太と達也くんが笑って肩を組むツーショット。




その写真を見つけた日から、部活終わりの誰もいない廊下でそれを眺めるのが私の習慣になっていた。
< 10 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop