それはとっくに恋だった
携帯の着信音がなったのはどれくらい経ったころだろう。


「もしもし?」



誰からだろう。


「梨央、どうした?」


その名前に思わず息を飲んだ。


「は?俺、明日仕事なんだけど?

 ・・・・わかったよ。行けばいいんだろ?

 しゃーないな。はいはいわかったから。


 ・・・・・じゃあ、今から行くわ。


 はいはい。後でな。」


ゴソゴソと音がする。


怖くて目が開けられなかった。



しばらくして、玄関の扉が閉まる音がした。







颯太は行ってしまった。梨央のもとに。


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