それはとっくに恋だった
涙が枕を濡らす。


拭う気も起きずにそのまま泣き続ける。


今までの人生で一番といっていいくらい泣いた。



さんざん泣いた後、ベットから起き上がって、旅行用のバックを出して荷造りをする。



逃げたい。何もかにもから。



その一心で身支度を済ませると、タクシーを呼んで部屋を出た。



しばらくして来たタクシーに乗り込んで行き先を告げる。


「ここから1時間くらいかかるけど・・・」


運転手さんが驚いたように聞き返してきた。



まだ電車もある時間にそんなに遠くまでタクシーで行くのを不思議に思ったんだろう。でも、電車に乗る気にはなれない。


「かまいません。行ってください。」


そういうとタクシーは静かに動き出した。
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