それはとっくに恋だった
「そっか・・・」

そう言って何かを考えるように黙る颯太。


私は、その様子を判決をうける被告人のような気持ちで見ていた。



「真尋。」

「はい。」


「結婚しよう!」


「え・・・」


思わず言葉を失った。


「いやいやいや、え?じゃないよ。結婚しないでどうするつもりだったんだよ。」


咎めるような口調になった颯太に、思わずうつむいてしまった私。


すると颯太は私の手を握った。


「俺と結婚するのいやか?」


そう尋ねられて、あわてて首を横に振った。



嫌なはずない。


「颯太は?いいの?」


私がそう尋ねると、今度は私を抱き寄せてこういった。


「ダメなはずないだろ?」


私の目からは涙があふれて、うまくしゃべれそうにない。


「俺と結婚してください。」


もう一度言われたそのセリフに私は無言でうなずいた。



でも、颯太・・・


本当にいいの?梨央のことはもういいの?
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