それはとっくに恋だった
「我ながら、ヘタレで嫌になるよ・・・」


耳元で颯太のため息が聞こえる。


「ヘタレなせいでさぁ、真尋と付き合えるまでに何年もかかったし・・・」



「颯太は、いつから私のこと好きでいてくれたの?」



「あー・・・いつからだろ?あの大学ん時、真尋に何ヶ月も無視されたことあったろ?」


「え?!何ヶ月もじゃないよ。せいぜい1ヶ月くらいだよ。」


「嘘?!俺には半年くらいに感じた。」


「そんなに長くないよ~」


「でも、俺にはそれっくらいに感じたってこと。

 その時は、もう真尋が好きだったから。」


「え?!嘘?!そんな前から?」


あれは大学の1回生の時の話だから、もう9年も前のことになる。



予想以上に前のことで私は驚いた。
< 73 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop