フォーチュン
背後から慌てる護衛たちの声が何となく聞こえたが、ユーリスたちは完全無視して走った。
アンには俺がドラークの王子だと、まだバレてはいないはず。
コンラッドめ、街中で気安く「王子」と呼ぶなと言っているのに!
・・・まあ、急に逃げ出せば、「王子」と呼ぶのも仕方がないか。
ジグザグな道、入り組んだ小道を走っているうちに、二人はメインストリートに出た。
よし、この人混みなら返って大丈夫だろう。
それにアンをたくさん走らせてしまった。
ユーリスが立ち止まると、アンはハアハア息を切らせながら膝に手をつき、顔を下に向けていた。
そしてそのまま・・・笑い出した。
「アン?」
「あ・・・ははっ!あなたの、道案内、すごく・・・ユニーク、ねっ、あははっ!」
ユーリスは周囲を見渡し、護衛が追ってきていないのを素早く確認すると、顔を上げたアンを見た。
彼女は、満面の笑みを顔に浮かべながら、心から楽しそうな声で笑っていた。
アンには俺がドラークの王子だと、まだバレてはいないはず。
コンラッドめ、街中で気安く「王子」と呼ぶなと言っているのに!
・・・まあ、急に逃げ出せば、「王子」と呼ぶのも仕方がないか。
ジグザグな道、入り組んだ小道を走っているうちに、二人はメインストリートに出た。
よし、この人混みなら返って大丈夫だろう。
それにアンをたくさん走らせてしまった。
ユーリスが立ち止まると、アンはハアハア息を切らせながら膝に手をつき、顔を下に向けていた。
そしてそのまま・・・笑い出した。
「アン?」
「あ・・・ははっ!あなたの、道案内、すごく・・・ユニーク、ねっ、あははっ!」
ユーリスは周囲を見渡し、護衛が追ってきていないのを素早く確認すると、顔を上げたアンを見た。
彼女は、満面の笑みを顔に浮かべながら、心から楽しそうな声で笑っていた。