浅葱色の恋心

使命    下

【一】







「ほぉ で? 恋仲になったのか?」


意識を失った彩華を抱き止めると


土方さんが、ジトッと睨んでくる



「や…あの…フラれました」


「……まさか
無理矢理したわけじゃねぇだろうな」


「半ば強引では、あったかと」


「お前なぁ コイツは、トラウマあんだぞ
そこら辺の配慮とかしろよな!」


「しました!」


「チッ ったく!
一にそこまでされて、折れねぇとか
どんだけ追い詰められてんだよ」


「彩華は、伊東さんから
脅されてるんですか?」


「お前… 鈍くなったな…」


「…すみません」


「まぁいい 様子見だ
兎に角、伊東さんと2人にさせない!
それしかねぇ」


「わかりました」










< 367 / 401 >

この作品をシェア

pagetop