漂う嫌悪、彷徨う感情。

「ワタシも、佐藤さんと話がしたいと思っていました」

どうやら、美紗もオレに話がある様だ。

和馬の話なら聞きたくない。 そんな話を聞いてから出来る話ではない。 だから・・・、

「美紗の話も聞く。 だけど、オレから話させて」

勝手だけど、オレから先に。

「はい。 聞かせてください」

美紗は快諾してくれた。

急にこんな事になってしまったから、何をどう話せば良いのか分からない。

「・・・真琴の事、親の事、赦せないと思った。 何で何でって人のせいにしてたけど、オレだって悪い。 自分の事も赦せないんだ。 ずっと後悔してるんだ。 どうして美紗を助けられなかったんだろうって。 オレなら気付けたはずなのに。 真琴と一緒に暮らしていたわけだから。 オレなら真琴を止める事が出来たはずなのに、美紗が苦しんでいる時、オレは高校生活を笑いながらのうのうと過ごしてた」

話を順序立てる余裕なんかないから、とりあえず思いのままに話し出す。
< 233 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop