漂う嫌悪、彷徨う感情。
「ワタシも色んな形があっていいと思います。 だけど、ワタシの夢は小さい頃から『好きな人のお嫁さん』になる事でした。 結婚はワタシの夢です。 佐藤さんは結婚したくてワタシにプロポーズしてくれたんですよね?? ワタシ、佐藤さんから結婚の制度を奪う様な事はしたくないんです。 だから・・・「嫌だ!! 絶対に嫌。 そんな理由で別れないよ、オレ。 美紗もオレの事が好きだって言ってくれたじゃん。 なんでそういう事言うの??」
美紗の言わんとする事が分かって、先を言わせない様に遮る。
「最後まで聞いてください。 日下さんに言われたんですけど・・・「今、和馬くんの話を聞かされるの??」
困った顔で話を続けようとする美紗の『日下さん』の言葉に拒絶反応が起こり、再度話の腰を折る。
「美紗の話も聞くって言ってたのに・・・」
美紗の眉間に皺が寄った。
「ゴメン。 聞きます。 すみません。 どうぞ」
出来れば短めに話して欲しいと思いながら、しぶしぶ耳を傾ける。